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2018-09-01

有刺鉄線

雲の空

 

   三年前に書きましたが、少し替えています。

 

北海道の方々、心配しています。

確かに薄い記憶は残っている。

 

残っているがそれが孤独感、喪失感、または叱責感、立腹感か愉悦感、歓喜に酔っているのか?慚愧の念に堪えないでいるのか?

 

薄い記憶は残っ・・。絵空事?夢の浮き橋?

 

夢から覚める。頭がふらつく。

 

三途の川 有刺鉄線

 

眠たい目が少しずつ見えてくる。あっと声を出す。

「此処はどこ?」

 

砂地に小さな石ころが一つ二つ。

有刺鉄線が真っ直ぐに何本も何本も張られている。

 

「おーい 誰か居ないの?」

 

有刺鉄線に触れようとする。

 

「いたっ!」

手のひらから血が滲み出るパッと離す。

 

薄い記憶を辿る。

頭の中をパニック症候群が暴れ出す。

「僕は白痴なの?夢なの?砂上の楼閣?」

 

黙って有刺鉄線を観ている。何処までも続くのか?

 

前も後ろも斜めも砂地。

 

有刺鉄線が通過点にしかならないから?

 

太陽が見えない。明るい。砂地も燃えて居るようで熱い。

 

僕の手のひらから血が滲み出る。痛くは無い。

 

 

オレは囚人服を身に纏い靴を履いている。

オレは逃げたい、逃げようとしている。逃げる。

 

オレは悪の虜だ。悪魔にコインを売った男だ。無限の生きざま。

 

有刺鉄線を跳び超えるのは容易い。囚人に悪魔の呪いがついてくる。

 

 

ハッと目が覚める。腕から汗が滲み出る。恐れと逃避。

カメラのフラッシュが目に入るように、残像効果とならなければ良いのに。

目をパチパチと。

 

「今何時なの?」

僕は僕に聞く。腕時計を覗き込む。

 

時計が止まっている。

 

長針と短針が丁度真っ直ぐに12時で止まるとは?

眠たいのに腕時計を二度ほど振る。

 

時計が稼働する。それも逆に。

 

12時、11時59分、11時58分・・・・摩訶不思議。僕の頭の中を突発的な不安や恐怖に苦しませる。11時5・・・・

 

 

囚人服を身に纏いオレが逃げる。有刺鉄線が邪魔になり跳び超えようとする。

悪魔の呪いが囚人服を引き戻す。

 

オレは悪魔に問いかける、

「コインはどうした?」

 

悪魔にコインなど要らぬ。有刺鉄線の前にジャラジャラと落ちている。

 

「オレはどうなる?」

 

悪魔がオレの身体を切り裂き微笑む。牙を剥き出し笑うのが怖い。

 

有刺鉄線が消える?消えてどうなる?そこは砂地。夢のように消えては砂地に戻る。勿論有刺鉄線は必ず有る。

 

凶夢を引き戻す。引き戻しては凶夢が絶望的な世の中にする。悪を夢のように・・・・

 

 

ハッと目を覚ます。ベッドの上で「あぁ夢か。」僕は凶夢を観てる?顔面から血の気が・・・・

 

 

オレは生きている。悪魔の呪いがついてくるが、貴様などこの世界に引き戻してやる。

有刺鉄線は何本も確かに有る。砂地だらけだ。オレは囚人だ。

オレは死・な・な・い。

 

 

眠りについた僕の身体を引き戻そうと・・・・

 


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