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2018-08-26

三途の川

三途の川 白の百日紅

       三年前に書きました。

 

俺は死んだのだ。俺だって死ぬ気もないのに死んだのだ。

死に装束を身に纏い、俺は死んじまっただぁ~、俺は死んじまっただぁ

此れで疑獄に堕ちるのがよーく解る。

 

あれは小学校時代、俺は隣のK子ちゃんとチュウしちゃった。

チュウしただけなのにそれをJ子ちゃんに見られちゃった。

いーけないんだ、いけないんだ、あっぷっぷ。

此れが地獄に堕ちちゃったの第一章。

 

あれは中学校時代、小もないことでT子さんと討論のあとに別れちゃった。

泣いているのを屁で誤魔化す。

此れが地獄に堕ちちゃったの第二章。

 

あれは高校時代、短ランにスリムのデカいもの、髪の毛はリーゼント。そこいらのガキにはまけないぞって言う事で喧嘩の始まり。鼻から血が・・。

此れが地獄に堕ちちゃったの第三章。

 

大人になり、人生いろいろ、色々有りすぎて困る。

イヤー参った参ったの地獄に堕ちちゃった最終章。

死後七日目に渡るという三途の川。

善人は橋の上を、軽い罪の人は浅瀬を、重い罪の人は流れの速い深みを渡ると言う。

だって深みを渡らなきゃ逝けないんでしょ南無三。流れ速っ!

 

其処で怒鳴ってる男がいた。頭かんかんに、

「橋を渡るのが本当でしょ。何で深みを。やだ、やだーよん」

身体をばたつかせ怒る?いや泣き出す男が居る。

 

何万の幽霊が三途の川の前で待たされる、小もな。

 

まっ待てよ、三途の川って善人は橋を渡るの?

天国が待ってるの?

イヤーHappyだわ、此れは。善人万歳万歳。

 

善人に成りすませなきゃならない。苦労するぜ!

 

俺の番が来た。

 

黒鬼、緑鬼が言う、

「天国と地獄どっちがいい。どっちもどっち」

赤鬼が何処へ逝くかを考える。男女関係無し。

「お前はアッチへ、お前はコッチヘ、お前は此処だ。」

流れの速い深みをズボズボと。

 

赤鬼が、

「お前、・・」

俺が言い返す、」

「ハイ。アッチですね。」

幽霊いやいや俺の頭についている三角の白い布。

それでもって敬礼。ウケる~。善人を装おって橋の方へ歩く。一歩二歩。

赤鬼が、

「お前、何処へ行く?」

敬礼したままの格好で俺が言う、

「ハイ、橋を渡るので有ります。時間が無いので此れにて失礼します。お釈迦様が迎えに来ますもんで。」

 

幽霊が、話し終るのをビクビクしながら待っている。

両手を合わせ、

「橋を渡るで御願いします。」

何万の幽霊が

 

地獄では鬼達が延べ棒を持ち、働け働けと言う自分の為、他人の事など知らんぷり、自分の為に。

 

一方天国極楽では。

必ずして天使にならなければ為らぬ。

イメージが有る。

天使が二人揃って可愛い顔で微笑んでる姿。でれーんとしちゃう。

天使達が暇を持て余し、腹一杯に食べる食べる。

ぶくぶく太りそう。天使にだけは成りたくない。

 

天国極楽と地獄、どっちがいいか迷うなぁ。

 

赤鬼が言う「お前など見たくもないは。どっかに消えろ。」

 

赤鬼が言った通り、善人面して嘘を憑く俺はき・え・る。

 

三途の川 有刺鉄線


ハッ、凶夢から目が覚める。

僕の身体から冷たい汗が出、また熱くなる。

僕は砂地の上で寝てたのか?

 

有刺鉄線は何本も有る、熱い砂地は勿論有る。

囚人服を着た囚人も悪魔の呪いも居るのだろうか?

 

嫌悪感と言う感情に理由など何処にも無い。

同じことが何度も何度もリピートする。

リ・ピ・ー・ト。

 



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